健康診断は、病気の早期発見、早期治療という主な目的のほかに、検査結果から身体の発する健康阻害のサインを察知できることによって生活習慣の改善を促し、病気を予防するという大切な役割を担っています。

多くの人が健康診断を受けているものの、送付されてきた結果表の内容を読み取ることがなかなか難しく、その意味で本来の目的をうまく果たせていません。

基本的な健康診断においても、検査項目は実に細かく多岐にわたります。

健康診断終了後は、返ってきた検査結果を正常値と見比べて、異常のある項目に関しては精密な検査を受けたり、専門家のアドバイスに従って毎日の生活に気を配ることで、改善をはかるようにしていく必要があります。

健康診断は、生活習慣病や、成人病を早い段階で発見することを目的としてるので、がんの早期発見などにおいては検査として不十分な面があります。

このため市町村と保健所が協力して、早期発見のための「がん検診」などを実施していますが、がん検診は毎年継続して受けないことには、あまり意味がないとされています。

「定期健康診断」は、労働安全衛生法により義務付けられている健康診断です。

政府管掌の健康保険の方が受けられる生活習慣病予防健診で、学校や職場、地方公共団体で行われる法令により実施が義務付けられているものと、受診者の意思によって任意に行われる場合があります。

会社勤めをしている人なら、年に一度、会社で健康診断を受ける機会がありますよね。

このうち後者の任意の健康診断は、診断書の発行を目的とした一般的評価のことが多いです。

働いている人は会社で受ける事ができますが、主婦などは自ら行動に移さなければ、なかなか健康診断を受ける機会がありません。

できれば年に一回、全体および様々な部位の検査を受ける事が、望ましいでしょう。

健康診断の結果を毎回保存し、自分の健康状態を管理する事で、病気の早期発見と治療に備えることができます。


健康診断の料金は、一概には言えないものの、基本的に健康保険適用外のため、思ったよりも高い費用がかかってしまいます。

会社が人間ドックや健康診断にかけた費用は、費用として認められる一定条件は必要ですが、基本的に「福利厚生費」で処理されます。

しかし、家庭の主婦やお年寄り、学生などは自分でお金を払って自主的に受診しなくてはなりません。

一般の健康診断は、だいたい5,000円~10,000円くらいの範囲のものが多いはずです。

ただ、どの病院や診療所や保健所で受けるかという施設の違いや、加入している健康保険の種類、住んでいる地域によっても、かかる費用は違ってきます。

また年齢によって、健康診断の検査項目は変わってきます。

若い時は受けることなどほとんど考えもしなかったはずのがん検診や胃カメラなど、歳を重ねるごとに検査項目は増えていくものです。

それに伴って、料金もまた高くなります。

さらに細部にわたってチェックするためには、「人間ドック」があります。

最近は人間ドックも細分化の方向にあり、脳梗塞や脳動脈りゅうなどを調べる「脳ドック」や、がんを早期発見するために行う「がんドック」など、特定の病気を検診するものもあります。

年齢や気をつけたい病気などによって、またふところ具合とも相談しながら、自分に必要なものを選んで受けることになりますね。


就職時に提出を求められる書類のなかには、「健康診断書」があります。

就職に影響することでもありますので、受ける前の注意事項を忘れずにしっかり守って、健康診断を受けるようにしましょう。

就職活動時期になるとたくさんの学生が病院を訪れ、健康診断を受けていきます。

学校で発行してくれる場合も、自分で病院に行って健康診断を受ける場合も、この「健康診断書」はうっかり提出忘れのないように早めに用意しておくと良いと思います。

待ち時間を除いた健康診断の所要時間は、おそらくだいたい30分~60分程度です。

内容は、基本的にはどの病院もほぼ同じです。
しかし、金額は病院によって異なりますので、いくつか調べてから選ぶようにしましょう。

健康診断書が発行されるまで受診後から約1週間ほどかかりますが、急ぎの場合は追加料金を払うと、当日に作成してくれる病院もあります。

急いでいる場合は、あらかじめ確認しておくようにしましょう。

なお、自分で病院に行って健康診断を受けなければならない場合は、朝食は食べて良いのか、または事前予約が必要かなどを、病院・クリニックに事前に問い合わせて、必要事項を確認するようにしましょう。